Monthly_delivery_HUCOS vol.5 ガス式衣類乾燥機「乾太くん」ってどうなの?
「花粉症なので外干しができない」、「外に干したいけど共働きなのでお天気が心配だなぁ・・・」、「家族が多くて洗濯物の乾燥が間に合わない」などの理由から、新築、リノベーションに関わらず、最近ガス式の衣類乾燥機「乾太くん」を採用する家が増えてきました。「どのくらいの時間で乾くのかな?」、「ランニングコストは?」、「我が家の脱衣室にも設置できるかな?」など、乾燥機導入の際に気になるポイントをお伝えします。
Monthly_delivery_HUCOS vol.5 ガス式衣類乾燥機「乾太くん」ってどうなの?
あなたは部屋干し派? それとも外干し派? それとも・・・
2022年5月に行われた全国47都道府県の20〜69歳の男女を対象に実施された「洗濯に関する調査(2022年)」によると、外干し派は約6割、部屋干し派は約3割、乾燥機利用は約1割という結果になりました(有効回答数は1,100サンプル。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが実施)。
もちろん、地域差や年代、家族構成等による差はあるかと思いますが、近年は外干し派の割合は減少傾向で、また外干ししたくても前述のような理由で部屋干しをしている家庭も多いのではないでしょうか?
そして、まだ7%弱と少数の「乾燥機派」ですが、その中でも国内で購入できる唯一のガス衣類乾燥機「幹太くん」の人気が高まっています。
「乾太くん」とは?
販売開始はなんと1992年で30年以上もじわじわと売れ続けているロングセラー商品です。ガス給湯器の「エコジョーズ」や国内唯一のフロントオープン食洗機でも人気のリンナイ株式会社が製造・販売しています。特にここ数年は年間10万台を超える販売実績となっていて、累計では100万台を突破している人気商品です。年々改良が重ねられ、現行モデルは容量3kg、5kg、8kgのスタンダードタイプと、6kg、9kgのデラックスタイプの計5種類から選ぶことできます。2023年7月にはデラックスタイプが11年ぶりにフルモデルチェンジし、床置きでも使いやすい上部操作パネル仕様もラインナップに加わりました。
「幹太くん」の累計販売台数の推移と1992年発売の初代モデル(Rinnaiのウェブサイトより)
幹太くんのメリット
近年乾燥機能がついたドラム式洗濯機が普及してきたため、乾燥機単体の需要は下がりつつあると言われていますが、このような状況の中でも幹太くんの需要は、前述のように高まり続けてきました。その理由はなんなのか? 幹太くんならではのメリットをご紹介します。
①乾燥時間が早くて家事の時短になる
乾太くんはガスが熱源なので、高温・短時間で乾燥が可能です。約5kgの洗濯物なら約50分、9kgでも約90分でで乾燥が完了します。一般的な電気式の乾燥機を使うと5kgの洗濯物を乾かすのにヒートポンプ式で約160分、ヒーター式の場合は約280分かかるので、いかに早いかがわかります。そしてもちろん、「干す」という毎日の家事時間がなくなりますので、洗濯物が多い家庭ではとても大きな家事の時短になります。
②仕上がりがふあふあで、シワにもなりにくい
ガスのパワフルな温風をたっぷり送り込みながら繊維一本一本を立てて乾かすので、繊維が根元から立ち上がりタオルがふわふわに仕上がります。さらに、大風量で一気に乾燥させるため、シャツなどのシワが自然と伸びて、アイロンがけの手間が省けたり、アイロンがけの時間を短縮できるといったメリットもあります。
③花粉症対策、そしてダニ対策にも
日本人の5人に1人ともいわれている花粉症は、春に限らず四季を問わず悩んでいる人が増えてきています。外干しせずに済むのでもちろん花粉症対策になりますし、PM2.5や黄砂などの大気汚染物質対策としても有効です。また、乾太くんは高温での乾燥が可能なため、シーツや毛布に潜んでいるダニを死滅させることができるのも大きなメリットの1つです。ダニの死滅温度は50〜60度以上と言われおり、天日干しでは完全に死滅させることはできませんが、幹太くんは80度以上の熱風を送り出すため、洗濯+乾燥によってダニの死滅率は99.9%以上であることがわかっています。
(東京ガスのウェブサイトより)
④生乾き臭に悩まされない
特に梅雨時期など洗濯物が乾きにくい時は、部屋干しの生乾き臭に悩まされている人も少なくないでしょう。乾太くんが発する80度以上の熱風は、においの原因である「モラクセラ菌」などを99.9%減少させ、外干しや日光消毒で除去できないにおいも取り除いてくれます。
幹太くんのデメリット、後悔ポイント
良いことずくめの幹太くんですが、ここではデメリットや幹太くんを導入した人が後悔してしまうポイントをお伝えします。
①部屋(多くは脱衣室)が狭く感じるようになるかも
新築の場合は、設計段階から洗濯機+幹太くんを横置きするスタイルも選択可能ですが、既存住宅に導入する場合は洗濯物を出し入れやすいように、幹太くんを洗濯機の上に設置するスタイルが一般的です。目線よりも背の高い物があると、圧迫感を覚え、脱衣室が狭く感じるようになるかもしれません。
②洗濯機から移し替えるのが面倒
全自動洗濯乾燥機を使用している場合、乾太くんを導入すると、洗濯物を洗濯機から乾太くんに移し替える作業が面倒だと感じる場合があります。一方、メリットもあります。例えば、1日に複数回洗濯機を回す場合、1回目の洗濯が終わってから乾太くんに移し替えれば、2回目の洗濯と1回目の洗濯物の乾燥を同時に行えて時短になります。
ただ、毎日の洗濯物が少なく、夜セットし朝までに乾燥まで終わっていれば十分というご家庭の場合は、全自動洗濯乾燥機の選択もあります。
③衣類が縮んでしまう場合がある
乾太くんに限らず、衣類乾燥機全般に共通していますが、素材によっては衣類が縮んでしまうことがあります。天然素材(絹、ウール、綿、麻など)、熱に弱い化学繊維(ナイロンやポリウレタンなど)、編んだ服(ニット、ポロシャツなど)などは不向きなので注意が必要です。他にも、刺繍やプリントがされている衣類もNGです。
④大がかりな工事が必要
乾太くんはガスを使用するため、専門業者によるガス配管工事と排気ダクト工事といった大がかりな工事が必要です。ガスの配管工事はオール電化の住宅かどうか、また都市ガスかプロパンガスかによっても工事の内容は異なりますが、電気式の衣類乾燥機や全自動洗濯乾燥機を導入することとは違い、専門業者による工事が必要で、設置コストがかかることもデメリットといえます。
幹太くんの設置コストとランニングコスト
幹太くんの希望小売価格は約12万円(スタンダードタイプ3kg)から24万円(デラックスタイプ9kg)です。設置コストとしてはこの他に取付工事費が必要です。基本的な取付工事の内容は、本体設置、専用台の設置、ダクト配管工事、そしてガス配管工事です。ガス配管工事はプロパンガスか都市ガスか、また設置状況により大きく変わりますので、一概にはいえませんが、設置コストの相場としては、だいたい20万円〜30万円くらいの範囲が目安となり、専門業者による工事が必要となります。
ランニングコストの目安
乾太くん(5kg)の1回あたりのランニングコストは、ガスの単価が大きく影響しますが、ガス代+電気代で約40〜50円(都市ガス)で、1ヶ月毎日使ったとしても約1,500円です。また、プロパンガスの場合は、1回約60〜90円で月々3000円までは届かないくらいが目安となります。もし他のガス機器がない場合は別途基本料が必要となってきます。
ここで、今年お引き渡しした二世帯住宅へのリノベーションをされたHUCOSのお客様の一例をご紹介します。
プロパンガス利用、幹太くんスタンダードタイプ8kg、大人5名、子供3名(7歳、3歳、0歳)の8人家族のご家庭で、一月6000〜7000円前後とのことでした。
(毎日フル回転で利用しており、今回のリノベに際し導入した家電類の中で一番のお気に入りとのこと)
新築でもリフォーム・リノベでも
販売元のリンナイでは、独自の相性診断サービスを提供しています。「はい・いいえ」で簡単に回答するだけなので、乾太くんとの「相性診断」を一度試してみてはいかがでしょうか。相性がよければ、設置の可否も教えてくれる「設置診断」もできますよ。
「置ける?幹太くん」 → https://rinnai.jp/lp/kanta_okeru/
HUCOSでは、今年竣工した中で計2棟のお客様が幹太くんを導入しました。今回はいずれもリノベーション工事ではありましたが、もちろん新築の場合も設計段階から幹太くんのスペースを確保することによって、より使いやすいランドリールームにすることが可能です。そしてリフォームの場合でも、設置が可能かどうかなど調査やご提案も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。