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協同建設株式会社 長野市松代東条の地で人と暮らしを考える「ヒューコス」

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REPORT
マンスリーデリバリー

Monthly_delivery_HUCOS vol.4 やっぱり大切! 外壁メンテナンスについて

家を長持ちさせるには、外壁のメンテナンスはとても大切です。外壁は雨や風、紫外線など絶えず厳しい環境下にあり、次第に色褪せたり、一部ひび割れが生じたりしてきます。とはいえ、日々の生活の中で特に不便さを感じることはないので、ついつい建てた当時のままという方も多いのではないでしょうか。メンテナンス時期の見分け方や気になる費用の目安、もしメンテナンスしなかった場合のリスクなどをお伝えします。


Monthly_delivery_HUCOS vol.4 やっぱり大切! 外壁メンテナンスについて

 

はじめに木造住宅の耐用年数について


木造住宅の平均的な耐用年数は、一般的に30年前後と言われていますが、100年以上長持ちしている古民家(HUCOSのリノベモデルは築140年です!)や、法隆寺に代表されるように1000年以上前から現存している寺社仏閣も数多くあります。しっかりと建ててしっかりと手入れを続ければ、木造住宅は鉄骨や鉄筋コンクリートといった他の構造材に引けを取らないほど長持ちさせることが可能です。

 築141年目を迎えたHUCOSリノベモデル

そのためには外壁のメンテナンスが重要


その木造住宅にとって、水や湿気は最も避けるべきものです。そしてそれを食い止めてくれるのが、外壁であり屋根です。住まいの防水性を司る外装のメンテナンスを長期間怠ると、雨水が建物の内部に入り込んでしまい、柱や梁といった構造材や断熱材などが腐食してしまいます。さらに木造住宅の場合、防水性の低下によって、湿気を好むシロアリを呼び寄せてしまうことにも繋がります。

HUCOSの外壁の種類の紹介


HUCOSの家の外壁はおもに3種類
①無塗装窯業系サイディング+吹き付け塗装
サイディングボードに吹き付け塗装を行う、2つの工法を組み合わせた外壁塗装。ゆずの皮のように少し凹凸がある「ゆず肌仕上げ」を採用することが多く、光にあたると陰影ができて、表情のある外壁に仕上がります。
 

② 金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)
ガルバリウム鋼板とは、ガルバリウムという合金でメッキされた鉄のことです。JIS規格における正式名称は「55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」。軽量のため耐震性が高く、金属材の中でも錆びにくいことが特徴で、シンプルでスタイリッシュな質感が人気です。
 

③ 板張り
家全体をということは少ないのですが、木の風合いを楽しめて、経年変化によって味わいを深めていく板張りも人気です。部分的なメンテナンスがしやすく、本物の木は工業製品と違い「廃盤」ということはありません。HUCOSでは「杉+ウッドロングエコ」の組み合わせをおすすめしています。
 

 

外壁メンテナンス時期は?


塗装の劣化
外壁の種類は他にも、モルタルやタイルなどがあります。もちろんこれら外壁の素材や建物の立地・周辺環境によって傷みの進行具合の差はありますが、大きなメンテナンスのタイミングとしては10年を一つの目安として考えたいです。素材は違えど、塗装されている外壁は数年経つとだんだんと色褪せが目立つようになり、さらに年数が進むと、塗装成分の分離が進み、外壁の表面に顔料が表出するようになるチョーキングという症状がみられるようになります。塗料の種類や環境によってチョーキングが生じるタイミングは前後しますが、おおよそ10年くらいが目安です。

コーキング(シーリング)の劣化
サイディングボード同士の隙間、サッシ廻り、配管・パイプ周りなど外壁材の劣化や雨漏りを予防するために重要なコーキングの補修も外壁と同じく10年が目安になります。特に日当たりがいい面のひび割れやコーキングが細くなる「肉やせ」を放置するとコーキング材が剥離し、コーキング本来の役割を果たせなくなります。そうなってしまうと、コーキング箇所から内部へ雨水や湿気が侵入し、外壁の防水機能を低下させてしまう可能性が高まります。

 

費用の目安は?


塗料の種類・耐久年数、そして外壁の劣化状態によって金額差はありますが、30坪前後の家の場合外壁塗装の費用の目安は100〜150万円ほどです。(足場、養生、洗浄を含む)。せっかく足場を掛けているので、雨樋や軒天、破風板、そして屋根等も同時に塗装するかどうかやコーキングの劣化状態、また建物の階数や形、屋根勾配等によっても増額となる要素はあります。工事を依頼する際は複数の業者さんから見積もりを取り、信頼できる業者さんを選んでください。当然ではありますが、口頭の依頼内容だけでなく、きちんと下見・点検を行なった上で工事内容の詳細内容がわかる見積もりを出してくれる会社の中から選ぶことがポイントではないでしょうか。
 

 

外壁メンテナンスをしなかった場合のリスクについて


外壁塗装とコーキングの劣化がさらに進むと、外壁のひび割れ(クラック)や剥がれ、塗膜の膨れの発生、さらにはサイディングボードの場合、反りや浮きといった状態になり、その結果ボードの張り替えという大掛かりで高額な工事になってしまいます。当然、ひび割れやボードの変形によってできた隙間からは、内部に雨水や湿気が入り込んできますので、建物に致命的なダメージを与え、大切なマイホームの寿命を縮めてしまいます。

 

日頃のメンテナンスと定期点検を!


セルフメンテナンスを行うことによって早期劣化を防ぐことができます。1年に1度くらいの頻度でも水洗いやスポンジ等で外壁の汚れを落とし、またその際に状態を見ることが定期点検にもなります。スポンジやブラシでは落としにくい頑固な汚れに対しては、高圧洗浄機が効果的です。ただし、外壁の素材や劣化状態によっては、かえって状態が悪化したり、またコーキングのひび割れ部分から内部に水が入ったりしてしまうこともあるので、よく確認してから行うようにしてください。
そしてプロの目による定期点検もぜひ。HUCOSでは毎年春にすべてのOBのお客様に「お住まい定期点検サービスのご案内」をお送りしています。ご依頼いただければ無償で点検し、メンテナンスの必要なところはないか、プロの目線でチェックさせていただきますので、ぜひご活用ください。

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