イスのお話★
建築をしていると、当然家具にも接する事になるのですが、今日はイスについて書きたいと思います。
イスと言っても、スツールとチェアーと分けられ、その中でもホームセンターで買えるもの、某大型家具店で買えるもの、有名インテリアショップで買えるもの、個人作家さんが造るものと枝分かれしていく訳です。
そう考えると、一生巡り合わないイスの方が多いという事になります。
現在事務所の改装をしている訳ですが、ミーティングスペースのイスを8脚用意するのに、何が良いのか非常に迷いました。
インテリア的にマッチして、尚且つ座り心地もよく、見た目も美しいモノ。
無数のイスの中から8脚を絞らなければなりません。
そこで、今回の事務所ではお客様のお宅にも進められるダイニングチェアにしようと絞りこみました。
現在のミーティングスペースではKnoll社のチャドウィックアームチェア、事務所ではHerman Millerのアーロンチェアを使ってます。(どちらも中古ですが)
長時間座っていても全く疲れを感じないとても良いオフィス用のイスなので、打合せにはピッタリなのですが、ダイニングチェアであれば実際にお客様の家で使うという想定も出来ますし、良いイスを是非体感してもらいたいという強い思いも有りました。
私はよく「建築は箱で主役になるのは家具です」というお話をさせて頂いておりますが、それだけ家具は毎日使うものでも有り、インテリアの主役になるものだと私は思っています。良い家具を一生(出来れば後世にも受け継いでもらう)使い続けるという考えです。
見た目だけのデザインではなく使い勝手や耐久性のデザインも大切ですよね!
てことで、事務所に入れた選抜の家具達を紹介致します。
まず、私が今まで出会ったダイニングチェアーでNo1のイス
Yチェアー(カール・ハンセン社) を2脚です
私も自宅で使っていますし、お客様にも沢山紹介してきました。
1950年の発売から66年間途切れることなく製造販売されているまさに名作!
美しいディティールもさることながら、軽い!座り心地もとても良い!
本当に良いイスなんです!何にしようか迷ったら、Yチェアーにすれば間違いない!というくらいです。
事務所用に調達したのは中古で、年季の入ったものですが、味があってとても良いです。
こちらが事務所に納入されたYチェアー
続きましてはまだ納品されておりませんがこちら
カイ・クリスチャンセン NO.42(宮崎椅子製作所) を2脚です
こちらも名作と言えるイスですよね〜
ビンテージでよく出回ってますが、アームレストが絶妙でとてもいいイスでしたので、チョイス
宮崎椅子製作所で復刻していたことを初めて知り、残りの椅子たちも宮崎椅子製作所さんにお願いすることのなりました。
残す所4脚ですが、続いては
カイ・クリスチャンセン 4110 を2脚です
こちらは座ったことは無いと思うのですが、造っているところと、デザイナーが一緒なので購入してみた感じです
納入が待ち遠しいです〜
最後の2脚は………
コレは宮崎椅子製作所のHPを見ていて偶然にも見つけた一脚
見た目がキャシャですっきりしていてしかも軽量と書かれていたので決定しました!
見たことも、座ったこともない一脚なので勇気がいりましたがきっと良いイスだと思いますw
事務所用にという事でこの4脚をチョイスしましたが、お好みでスチールのイスやソファなど名作のイスが世の中には他にも沢山有ります。
十人十色でご提案するイスも変わりますので、イスやテーブル等に迷ったら私に声を掛けてみてください!
斉藤洋一