Introduction

廃棄物について知る

欧州視察:デンマークの首都、コペンハーゲンの海辺の工業地帯にある発電処理施設「コペンヒル」
知ることからはじめてみる

住宅建設の過程では、どうしても大量の廃棄物が発生してしまいます。私たちはこれまで、廃棄物の削減に取り組んできましたが、実際にどの程度発生しているのかを把握するため、信州大学 高村研究室の協力を得て調査を開始しました。私たちの実感としても、廃棄物の多くは梱包材などのビニールやプラスチック系のものが占めています。今回のコンセプハウスでは断熱の端材を再び断熱として現場内で使い、再資源化にも取り組んでいます。

建設混合廃棄物(廃プラ)などの再資源化・縮減率/廃プラスチック量(37%増) 図1:国土交通省 平成30年度建設副産物実態調査結果(暫定値)より一部抜粋  図2:国土交通省 建設副産物実態調査より一部抜粋
動画を見る コンセプトハウスから出される廃棄物(副産物)の測量調査 信州大学高村研究室
中間処理施設(長野市)「株式会社 美整社」研修の様子
最終処分場(富山県)「株式会社 富山環境整備」研修の様子
長野県には最終処分場はなくこちらで処理されることが多い
リサイクルの質にこだわる

建築時はもちろん、将来的な解体時にも再利用できる素材を選ぶことを心がけています。中でも最も大きな要素は構造材です。タテログに使われる木材は大きな木の塊で、状態と寸法が合えば何世代にもわたって使い続けることが可能です。
コンセプトハウスでは採用を見送りましたが、基礎を石場建てにしてコンクリート使用量を減らす取り組みなど、今後も挑戦していくべきことがたくさんあります。