小さく建てて
のびのび暮らす
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機能的に暮らす
「家が小さい=窮屈で居心地が悪い」わけではありません。人が無理なく動くための動作空間は決まっているので、そこにゆとりを加えれば、小さな家でも十分快適に暮らすことができます。たとえば年に数回しかない泊まりの来客のために、仕切りのある4.5畳の和室は必要でしょうか。客室として区切るのではなく、みんなが集まれる空間の一部に小さな畳スペースを設ければ、布団を敷くには十分ですし、普段は昼寝や読書に、あるいは子どものオムツ替えにと、多機能に使うことができます。有効活用できる間取りを考えることで、楽しい家づくりの発想が生まれてきます。
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建築費を抑える
家づくりの予算は限られています。その予算をどのように使うのか、大きく2つの選択肢が考えられます。質を落としてでも広い家にするのか。あるいは建物を小さくして質の良い家にするのか。私たちがおすすめするのは後者、小さくて質の良い家です。建物を小さくすることで抑えた予算を、自然素材や上質な家具に使いましょう。限りある予算だからこそ、暮らしを豊かにするために使うことが、永く住み継げる良い家づくりにつながります。
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冷暖房費を節約
家を小さくすることは、建築費だけでなくランニングコストの節約につながります。大きな家は必然的に冷暖房で使うエネルギーも大きくなります。せっかくの広い家も、コストがかかるからと間欠冷暖房にしてしまえば、使える部屋は限られて、結果的に小さな家に住んでいるのと同じことになってしまいます。どこでも温度差のない家は、心身へのストレスを感じません。それが何より生活の豊かさにつながるのです。
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庭をつくる
家を小さくすると、敷地にゆとりが生まれます。そのスペースに、小さくてもいいので庭を作りましょう。庭木や草花は建物を引き立て、虫や鳥を呼び寄せます。庭は、住む人が窓から眺めるだけでなく、近隣の人にとっての景観でもあります。建物の広さを坪数だけで考えるのではなく、空間全体で捉え、そして開口部からのぞむ庭を含めた設計をすることを私たちは心がけています。
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質感をあげる
家を小さくしたなら、使う材料はできるだけ質感の良いものを選びましょう。毎日じかに触れる床は、見た目だけではなく足触りのいいものに、もっとも広い面積を占める壁は、太陽や照明の光を受けて陰影がきれいに出る深みのあるものに。1日の終わりに見上げる天井は、お気に入りの木でやさしい仕上がりに。内装に用いる素材は、目線が近くなる分、じつは一番大事な部分です。そこにお金をかけると、暮らしはより豊かなものになります。
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老後に備える
「建物に不満はないが、小さい家にしておけばよかった」。そんなお客さまの声をメンテナンスの際、たびたび耳にします。子どもが独立して夫婦ふたり暮らしになり、使わない部屋が増えたのに、光熱費などのランニングコストやメンテナンス費は変わらずかかります。大きな家は初期費用だけでなく、維持費やメンテナンス費も、それだけ多くかかるのです。私たちは老後のことまで考えた家づくりをご提案します。